こんにちは。カズゥです。
今年から新NISAがはじまりました。新NISAは渋ちんの日本政府にしてはかなり大盤振る舞いだと思います。これは是非とも多くの方に始めていただきたいのですが、大多数の日本人は投資アレルギーがあります。
しかし、投資を恐れる必要はありません。なぜなら「おまえはもう投資をしている」からです。
投資と投機
まず、投資と投機の違いを理解したほうがいいです。両者に明確な違いがあるわけではありませんが、一般的には長期的に資金を投じ、資産増加を目指すことを投資、短期的な相場の変動で利益を得ようとするのを投機とされ、投機のほうがギャンブル性が高いと思います。
投資はギャンブルのようなものという誤解は、この両者が一緒くたにされているところから生じている気がします。
テレビの新NISA特集を見ていると、やはり、投資と投機が一緒くたにされています。投資はギャンブルという誤解を解くために、投資と投機という言葉を区別して使うべきだと思います。
無意識の投資
実は、日本人の大多数がすでに投資をしています。
日本円と日本経済への投資
日本に住み、日本円を持ち、日本のサービスやインフラを日本円で利用することは、実は日本への投資の一形態です。私たちの生活が、そのまま日本経済を支え、国の発展に寄与しているのです。
例えばですが、あなたがiPhoneでもなく、中華のandroidでもなく、日本のスマホを選択し購入した場合、日本に投資をしたともいえます。
銀行預金
あなたが銀行に預金したお金は融資に使われます。
銀行による融資は、投資とは異なりますが、日本経済を支援するという意味では投資に類似した側面を持ちます。
融資は銀行が資金を借り手に提供することで、その資金は企業や個人のプロジェクト、事業拡大、または個人のニーズを満たすために使用されます。
このプロセスは、経済活動を刺激し、成長を促進する効果があります。投資と同様に、融資はリスクを伴いますが、借り手が成功すれば、経済全体に対してプラスの影響を与えることになります。
このように、銀行の融資活動は経済成長と発展に貢献する重要な役割を担っており、その意味で経済を助ける形の「投資」と考えることもできます。
日本人は投資信託をしている?
GPIFは公的年金を運用する独立行政法人で、日本の公的年金制度において重要な役割を担っています。
GPIFの主な目的は、厚生労働大臣から寄託された年金積立金の管理と運用で、運用収益を国庫に納付し、厚生年金保険事業や国民年金事業を安定的に運用することにあります。
GPIFの運用は、年金積立金の不足分を補うためのもので、長期的な分散投資を基本としています。
GPIFは、年金の支払い分を差し引いた余剰金を将来世代のために積み立て、この資金を増やすために長期的な分散投資で運用しています。その結果、GPIFは長期投資として経済成長の果実を享受できるポートフォリオ構成で運用を行っています。
このことから、GPIFによる年金積立金の運用は、日本の国民が間接的に投資信託を行っているとも言えます。
国民が納めた年金保険料が積み立てられ、GPIFによって運用されることで、国民は間接的にその運用成果に関与しているのです。
意識的な投資の必要性
上記の理由から日本人はすでに投資をしているともいえます。だから「おまえはもう投資をしている」なのです。
だったら、もう投資をしなくてもいいのではないかという人もいるかと思います。しかし、実際には日本、日本円、銀行預金に集中投資をしすぎているのです。
儲かる儲からないではなく資産を守るための投資
日本人は投資というと、すぐ儲かるか儲からないかで考えがちです。そうではなく、今ある資産を守るための投資という考えを持ってほしいです。
分散投資の必要性
資産を守るためには、分散が必要です。日本人は日本、日本円、銀行預金、現金に集中投資をしすぎているのです。
例えばですが、海外旅行に行ったときに、現金を財布だけではなく、バッグや服などに分散して持っておけば、万が一財布を盗まれたとしても、全財産を奪われることはないのと同じように、資産を分散したほうが守ることができます。
日本円、現金、銀行預金だけではなく、例えば、ドル、株、債券、不動産、金などに分散して持っておくということです。
ゼロか100か思考からの脱却
日本人は株を買いましょうと言われると、なぜか全財産を株に突っ込むことをイメージしてしまいます。誰も全財産を株に突っ込めなどと言っていません。
先ほど述べた分散に反します。先日惜しくも亡くなられた山崎元さんはリスク資産と無リスク資産を半分ずつ持つことを推奨しています。
いまだにテレビの新NISA特集を見ていると、新NISAをやるかやらないかばかりです。これは日本人の悪い癖、ゼロか100か思考だと思います。
どうせ、ネット証券の証券口座を開設するのは無料なのだから、開設だけでもしてしまって1万円だけでも入れてみればいいのです。
おまえはもう投資をしている
ということで、新NISAは万人がするべきです。投資を怖がる必要はないです。
なぜなら、「おまえはもう投資をしている」からです。(2回目)
日本政府への疑問
ここからは蛇足です。前述したように新NISAは日本政府にしては、大盤振る舞いなわけですが、これも国民に貯蓄から投資へと向かってほしいからだと思います。
しかし、本当に日本国民に投資をしてほしかったら、投資というものがどういうものか日本国民一人一人に経験をさせればいいわけです。
そのためには、GPIFなどの保有株を国民一人一人に1株ずつでも配ればいいと思うんですけどね。
投資を教えてくれと知人に言われたら、この本をおすすめするつもりです。なので、この本を投資初心者におすすめします。