こんにちは。カズゥです。
最近、大谷翔平選手の通訳である水原一平氏のギャンブルスキャンダルが世間を賑わせました。しかし、この騒動についての報道を見ると、色々と考えさせられる点があります。
大谷が永久追放?
今回の騒動で、なまじ英語を理解できる人のほうが「大谷がMLBから永久追放される」といった、かなり可能性としては低い記事を、残念ながら、先走って書いてしまった人がいました。
「Beat LA(LAを倒せ)」という言葉があるように、ドジャースはファンも多いですが、アンチも多い球団です。
また、イーロン・マスクが「Twitter」を買収して以降の「X」は収益化できるようになりましたが、その代わり過激な内容でインプレッション数を稼ぐようになるユーザーも増えました。
そもそも「X」のアメリカでのシェアは20%ぐらいのSNSです。大多数のアメリカ人の意見を反映しているとは言い難いと思います。
そういった、大谷が永久追放になってドジャースを弱体化させたいアンチドジャースの願望と過激な内容でインプレを稼ぎたいインプレ乞食の願望が一緒くたになって、大谷に対して、ほぼ誹謗中傷に近い内容のポストが多くなりました。
英語のわかる方が、こういった信憑性のない情報を元に「大変だ!」と騒ぎ立て、実際にはかなり無理筋な「大谷永久追放」について書いたということです。
正直、アメリカの情報を得ようと思ったとき、「X」はあまり向いてないですね。
成功者を転落させたいという願望
3月26日に大谷選手自身が声明を発表し、ドジャースタジアムでのファンからの暖かい声援を受けたことで、「大谷永久追放」論は信憑性を失いました。
それにもかかわらず、一部の人々は今度は送金の方法に疑問を投げかけ始めました。このような流れは、どうしても大谷選手を成功者から転落させたいという願望が透けて見えます。
実際には、水原氏が不正送金すること自体は不可能ではないそうです。
泥棒の被害に遭った人に泥棒の手口を聞くのが間違っています。泥棒の手口を聞くのは被害者ではなく泥棒です。
あくまでも水原一平氏の事件
この事件はあくまでも、最初から水原一平氏の事件であり、きっかけとなったESPNのインタビューの対象も水原一平氏であり、捜査機関の捜査対象も水原一平氏です。
この事件がややこしくなったのは、水原一平氏がESPNの取材で受けたインタビューの内容を翌日に、ひっくり返したからです。
そのせいで、事件の首謀者は大谷ではないかと、疑惑の目を向けられることになってしまいました。
基本知識が無いまま的外れなことを書く人々
普段は大谷がいくらホームランを打とうが、大谷の活躍の記事を書くこともない人々が、なぜこういった大谷の通訳のギャンブルスキャンダルになると嬉々として記事を書くのでしょうか?
大谷と水原一平氏の関係はただの選手と通訳といった関係ではなく、水原一平氏は大谷のマネージャー的な役割を果たしていました。
たまたま見つけた動画です。すでに5年前から水原氏は毎朝日本から大谷選手の両親やスポンサーから連絡を受けていると話しています。彼が仕事関連でも窓口だったのは明らかです。
Ippei Mizuhara, Shohei Ohtani’s translator, surprised with ShoTime’s suc… https://t.co/L4k86IEsVX @YouTubeより
— 菊地 慶剛(Yoshitaka Kikuchi) (@joshkikuchi) April 9, 2024
そういった基本知識が無いまま、「一介の通訳が大金を送金できるのはおかしい」とか、的外れなことを書いてしまっていた人がいました。
自分の願望通りの証拠を集める人々
成功者に転落してほしいという願望により、大谷が声明発表しても、大谷を疑い、水原一平氏の証言をいまだに信じている人がいます。
そういった人は結局、この事件をエビデンスを元にフェアに判断するというより、自分の願望(成功者の転落)通りの証拠を集めているだけです。
真偽不明の木村太郎氏の情報
そういった人たちの中に木村太郎氏がいます。
木村太郎氏、水原一平氏の問題で私見「アメリカでは、この事件は大谷の事件だと言われてますよ」
木村太郎氏の情報の出所は不明ですが、「これは水原の事件ではなく、大谷の事件だ」という主張や「永久追放という話も出ている」という話などは、まんま「X」においてのアンチドジャースとインプレ乞食のポストの内容です。
上記のリンク記事の木村太郎氏のコメント、
「水原氏はどうでもいいわけ。どうでもいいことはないけど、これは刑法的には大谷さんは問われないかも知れない。でも、MLBの規約上は危ないんですよ」
の『刑法的には大谷さんは問われないかも知れない』と、
「IRSという内国歳入庁というものすごい怖いところが今、捜査を始めた。これはメキシコのギャングまで捕まえちゃうようなところだから、これが(捜査を)やり始めたというのは見通しが相当、あるんじゃないか」
『IRSという内国歳入庁というものすごい怖いところが今、捜査を始めた』は、コメント中にすでに矛盾しています。すごいですよねw
今回の事件で気づかされたことは大谷選手には年配のファンも多いことで有名ですが、同時に若者の成功を妬む年配者も少なくないということです。
これは日本人が考えているより深刻で、ほんらい大谷が水原の違法賭博を認識した段階でFBIに突き出さないといけない。それをcover upしたのは重罪。
供述をひるがえしたのもまずい(偽証罪)。「水原が大谷のPCから6億円以上も送金した」という事実を証明するのは至難の業。 https://t.co/BHN8AQhoGJ— 池田信夫 (@ikedanob) March 21, 2024
上記の池田信夫氏のポストからは、なんとしてでも、大谷選手を引きずり下ろしたい、憎悪のようなものを感じます。
理由としては、年配者がスポーツで大金を得ることは一部(ゴルフとか)を除いて実質不可能だからです。
年配者の自分で稼げない分野での若者の成功への妬みは凄まじいものがあるということを、今回の件で思い知りました。
帰ってこない成功者
イチローも、松井も現役引退後に日本に帰ってきません。
多分、大谷も帰ってこないでしょう。今回の騒動で日本メディアがあまり味方をしてくれないことに気づいたはずです。
米メディア報道を鵜呑みにして不確かな嫌疑について煽り続けた情報バラエティ番組や週刊誌などの報道姿勢を改めて問いたいです。
なぜ日本メディアは大谷翔平を信じようとしなかったのか?(菊地慶剛) – エキスパート – Yahoo!ニュース https://t.co/6V0QymeVBh
— 菊地 慶剛(Yoshitaka Kikuchi) (@joshkikuchi) April 11, 2024
各ワイドショーに出ていた弁護士たちは、軒並み大谷選手に批判的でした。在米何年といったアメリカで活躍中の弁護士でさえも、なぜか水原一平氏の肩を持っていました。これも、成功者を妬む一部の日本人特有の悪い癖を感じます。
成功者は日本にいる限り、一部の日本人の妬みにより足を引っ張られ続けるはずです。
日本の優秀な技術者が海外に流出したように、成功した高額納税者は海外に住み、残された日本人はみんなで貧しくなっていくのでしょう。
決着
この事件の顛末は、FBIが大谷選手の潔白を宣言し、決着しました。
4月12日 #スポニチ(東京最終版)MLB面は #ドジャース @Dodgers #大谷翔平 選手の激走とともに、FBIが結論づけた水原一平氏の違法賭博、不正送金手口、大谷選手が潔白であることを掲載しています。 pic.twitter.com/lWEjJnQgTL
— 柳原直之 スポニチMLB担当 Naoyuki Yanagihara SPORTS NIPPON (@sponichi_yanagi) April 11, 2024
アメリカメディアの論調の多くは大谷が怪しいというものでした。そこには、多少の人種差別的思考もあったはずです。
日本メディアは、独自の取材をすることなく、そのアメリカの報道をそのまま、垂れ流していました。
そこには、『アメリカメディアの報道は正しい』という思い込みもあったと思います。
その結果、日本の多くのワイドショーは、大谷のドジャースでの活躍を流した後に、このギャンブルスキャンダルを報道して、大谷を怪しむというチクハグなものになりました。
せめて、日本メディアは大谷の味方をすべきでした。
水原一平の犯行に米メディア本音「我々は最悪のことをしていた」「バレロはどこに行った?」なぜ大谷翔平に厳しかったのか…一変の現地報道まとめ
上記リンクの記事によると、アメリカメディアは大谷から、彼の代理人のネズ・バレロに批判の矛先を変えたようです。
本来、アメリカメディアの責任も問われるはずでしょうが、ネズ・バレロをスケープゴートにして、アメリカメディアの責任はうやむやにするのでしょう。
スケープゴートが必要だったのは、大谷ではなく、アメリカメディアだったようです。
FBIが大谷選手の潔白を宣言した今、まだ大谷が怪しいとグダグダ言う人たちは、もうイカレているので、相手にしなくていいと思います。