こんにちは。カズゥです。
今回は、陰謀論は10代のうちに卒業しておこうというお話です。
一般的になってしまった陰謀論
昔(80年代ころ)は陰謀論というのは、ある一部の人たち、オカルト雑誌の「ムー」などを愛読していた層で、特に10代の思春期の子たちなどがハマるもので、大の大人は、興味を示すものではありませんでした。
しかし、今現在では、陰謀論が一般的になってしまい、とうとう、陰謀論をベースにしたような政党まで現れました。
陰謀論にハマった10代
かく言うわたしも陰謀論にハマったのは、10代の頃でした。
きっかけはやはり、「ムー」などのオカルト雑誌ですね。オカルト雑誌ではたまに陰謀論が特集されていたんですよね。世界はフリーメーソンが牛耳っているとか、ユダヤ資本が世界を征服しようとしている、みたいなやつです。
今にして思えば、そのころの陰謀論は、書いているほうも本気で陰謀論を信じているわけではなく(もちろん、本気で信じていた人もいるとは思いますが)、あくまでも、ドキュメンタリーを装ったエンターテインメント的なノリだったように思います。「藤岡弘、探検隊」のノリですね。
しかし、10代の頃のわたしは、けっこう、本格的に信じていましたw
なぜ、わたしがハマってしまったかというと、まあ、不登校からニートになったわたしは、挫折をしたわけです。
何か、他の人たちに置いて行かれたような、みじめな気持ちでした。しかし、陰謀論などに触れていると、世間一般の人たちが知らないであろう、この世界の裏側を知ったような気持ちになり、他の人たちからマウントを取ったような気分にもなるので、そのみじめな気持ちは、いくらか癒されたのです。
どうやって、そのオカルト脳から脱したかというと、ひきこもり支援団体のお世話になって仕事を紹介してもらって、働き始めたからです。
いざ、働き始めると、仕事の忙しさで陰謀論なんかどうでもよくなりましたw
最近も陰謀論にハマりそうになった
こんな記事を書いていますが、つい最近も陰謀論にハマりそうになったんですよね。
それは、あるブログをよく購読していたことに起因します。
わたしの息子は発達障害なのですが、 親心でどうにかして生きやすくしてあげたいと常々思っていました。なので、発達障害関連の本を読んだり、インターネットの発達障害関連の記事を読んだりして調べていました。
そこで、たどり着いたのが腸内細菌でした。発達障害の人たちの、腸内細菌の腸内での分布は定型発達の人よりバランスが悪いそうです。腸内細菌について、ネット検索で調べていると、あるブログに行きつきました。
そのブログには、発達障害と腸内細菌の関係などの記事がありました。わたしは、そのブログを愛読するようになりました。
そのブログには腸内細菌以外にも、 新型コロナは人為的につくられたものだ、とか、ワクチンの有害性についてなどの刺激的な記事が多いのです。
何がそういった記事に説得力を持たせていたかというと研究論文が載っているんですよね。ということで、わたしはそのブログにハマり、ちょっと洗脳されてしまったわたしは、とうとう、新型コロナのワクチンを、打たないと家族に宣言してしまいました。
妻はそんなわたしの顔を不思議そうに見ていましたw
で、今考えてみると、そのブログって陰謀論のブログだったんですよね。
わたしが、そのブログの洗脳から解けたきっかけは、些細なことでした。そのブログの執筆者の方が、けっこう、お酒を飲まれる方だったんですよね。
ワクチンの危険性とか言っているけど、お酒をやめられない人ってどうなの?腸内細菌を大事にしようって言っている割には、腸内細菌に一番悪そうなお酒はなぜやめないの?みたいに思い始めたら、どんどん冷めていきましたw
一旦、冷めると、そのブログに信憑性を持たせていた、研究論文のカラクリにも気づきはじめます。
要するに論文といっても、海外の学者にも陰謀論に取りつかれた人たちがいて、その学者が書いた論文なので、陰謀論寄りの結論になるということですね。
ということで、わたしは陰謀論の洗脳から解けたので新型コロナワクチンはきちんと3回接種しましたw
陰謀論は儲かる
なんで、陰謀論みたいなものがあるかというと、やはり、儲かるからだと思うんですよね。人々の不安を煽って、陰謀論の情報がないと、ますます不安になってしまう構図を作るのだと思います。
陰謀論に触れる→不安になる→解決策を読む→安心する→新たな陰謀論に触れる
以下繰り返し、みたいな。解決策を提示する過程を有料化すれば、儲かってしまうわけです。
日本人は心配性の民族で、世界一、不安に弱いそうです。橘玲さんの著作で知ったのですが、不安を感じやすいSS型遺伝子が日本人には特に多いそうです。
こう考えてみると、陰謀論はお酒やたばこみたいな、依存性の強さがある気がしますね。依存症ビジネスみたいなものかもしれません。
陰謀論は麻疹のようなもの10代のうちに罹っておいたほうがよい
わたしが、危うく陰謀論の魔の手につかまりそうになったのに、脱出することができたのは陰謀論に10代のうちにハマって、飽きちゃって、免疫がついていたのもあると思います。
大の大人なのに、陰謀論にハマってしまう人たちの多くには、マジメな人が多いと思います。そういう人たちは、陰謀論に免疫がないので、案外コロッと引っかかったりします。
吉野家の炎上騒動の、生娘シャブ漬け戦略みたいなものですw
仕事一筋だった真面目なお父さんが、定年後にヒマになってYouTubeを見て、ネトウヨになって韓国をディスりはじめたり、昔は、専業主婦が多かったので、あまり、世の中を知らないお母さんが、これまた、YouTubeを見始め、陰謀論に触れてしまい、トランプさんが世界を救うんだなどと言い出したりします。
特に日本人は立場が上の人の言うことを、よく聞く民族です。学生時代から、先生など上の人の言うことに黙って従えという学習をしています。
学校のいろんなことに、何の疑問も持たずに過ごしてきた人は、陰謀論に引っかかりやすいといえます。
例えば、学校の掃除は生徒にさせます。みんな、疑問も持たずに当たり前のように掃除をしますが、よくよく考えたら、掃除の業者さん、掃除のプロに任せた方が、キレイになります。もちろん、精神修養の意味もあるのでしょうが。
何でおれたちが掃除しなきゃいけないんだ、おかしいぞ、ぐらい思える人は、陰謀論に引っかかりにくいと思います。
陰謀論にハマりやすい人
優等生
先ほども言いましたが、大人たち、上の言うことに何の疑問も持たずに、生きてきた人は陰謀論にハマりやすいといえます。
ということは、今の日本社会では優等生に入る人たちだと思います。論文なんかの権威にダマされてしまいやすいと思います。
オウム真理教の信者には、高学歴が多かったことは有名です。
挫折した人
挫折ということは、途中まで上手くいっていた人ということです。リア充たちに置いて行かれたような焦燥感を感じるものです。
その遅れを取り戻すために、そのリア充が知らないであろう知識を選んだりします。その知識が陰謀論だったりするのです。
要するに、マウントを取りたいわけです。「おまえたちが、のほほんと暮らしている世界は、 今、こんなことになってるんだぞ!」と、自分しか知らない真実があると、マウントを取りたいのです。
低学歴
低学歴な人も、陰謀論にハマりやすいです。やはり、基礎的な科学の知識とかが、足りなかったりするので、科学的にトンデモな陰謀論に飛びついてしまいます。
上の挫折した人とも通ずるのですが、学歴コンプレックスがあるので、高学歴の人たちが知らない世界を知っているのだと、これまたマウントを取りたいのです。
まあ、ルサンチマンですよね。
ヒマなひと
上でも書きましたが、ヒマでYouTubeを見ている人たちも、陰謀論にハマりやすいです。
ある程度、「ムー」的な世界に10代のうちに触れていると、大人になってから飽きて、バカバカしくなって免疫が付くのですが、定年退職後のお父さんや、専業主婦の人、こういう人たちが、10代の頃は「ムー」みたいな雑誌もなかったでしょうから、そういった免疫もないまま、陰謀論のYouTubeを見ると、ガツンと衝撃を受けちゃって、ハマっちゃうんでしょうね。
人生が充実していない人
人生が充実していない人は、心に何かポッカリ穴が開いたような喪失感を抱えています。
その心の穴を埋めたくて、いろいろなものにハマるのです。それが、たまたま陰謀論の場合もあります。同じ陰謀論を、信じる者同士、陰謀論を語り合いながら、お酒なんか飲んじゃったりなんかするとまるで、大学のサークル気分で心地良かったりするわけです。
結局全員気を付けましょう
上記を読んだ人は、お気づきの通り、世の中の大体の人に当てはまるんですよね。
陰謀論からは、依存性の強さを感じます。何かの依存症になってしまう可能性っていうのは、誰にでもあるわけです。なので、陰謀論にハマってしまう可能性は、万人にあるわけです。
依存症は否認の病と言われています。依存症の人は、自分が依存症であることを、認めようとしません。それと似ていて、一旦、陰謀論にハマるとなかなか抜け出せないのは、自分が陰謀論に取りつかれているのを、自覚できないからでしょうね。
ということで、結局は、みなさん、陰謀論にはハマらないよう、気を付けましょうっていうことですね。