こんにちは。カズゥです。
人は挫折をすると、夢が実現不可能なほどむやみに大きくなることがあります。
ふくらみすぎる夢
わたしは不登校からニートになりました。挫折ですよね。挫折したときに世の中の同世代のみんなから遅れをとってしまったことをすごく感じたんです。
その遅れを一気に取り戻さなきゃいけない。そのためには一発逆転でビッグにならなきゃいけない、みたいに思い込んでいました。
夢といえば聞こえはいいですが、ほとんど妄想ですよね。アーティストになってミリオンヒットを飛ばすとか、小説家になってベストセラーを発行するとか。
そう考えている割には、ギターの練習もするわけでもないし、文章の一行も書いているわけではない。
夢が実現不可能なほど大きく、ハードルが高くなってしまって、それに縛られ身動きが取れなくなる。そのかわりに、日常のこまごまとしたものがとても小さく感じられ、ばかばかしく感じてくる。
洗顔、歯磨き、お風呂、それらがなぜか、ばかばかしく感じてしまい、おろそかになって段々と不潔になる。
今にして思うと挫折をして心身ともに疲れ切って、ちょっとしたうつ状態になっているのかもしれません。
引きこもりを連れ出す業者さん
テレビのドキュメンタリーで引きこもり連れ出し業者さんみたいな方がいて、引きこもりを家から結構、強引に連れ出して施設で共同生活みたいなのありますね。
個人的にはあのやり方はどうかなと思ったりしますが、でも思い返すとわたしも引きこもり中はあまりにも変わらない日常に嫌気がさし「誰か、連れ出してくんねーかなー」なんて思ってたりしてました。
結局、どっか他力本願なんです。というか、自力で動けるほどの心身の力がもう枯渇してるんですよね。
抵抗の言い訳だろうけど
で、大体は出たくないと抵抗するわけです。その時の言い訳が、「アプリを開発してからじゃないと外に出れない」みたいな。
でも、その部屋にあるパソコンは大分、型が古くて今どきのアプリ開発できるだろうか?ぐらい古いんですよね。
また、ある人は「小説を書いている最中だから」みたいに言って抵抗するんですが、どうみても原稿を一枚でも書いている様子がない。
それを見ると世の中の大体の人は「あー、こりゃ施設に行きたくない言い訳だな」と思うわけです。
でも、もしかすると、この方たちは前述したわたしみたいに本気で思っている可能性もあるんですよね。
現在地を知らなければゴールできない
ゴールを目指すには、まず自分がいるスタート地点つまり現在地を把握することが大事です。
登山で例えるなら、遠くに見える立派な富士山に登りたくて、やみくもに登山に出発しても途中で疲れ果ててリタイアするでしょう。なぜなら、今自分がいる現在地が富士山の麓ではなく、東京かもしれないからです。
今の自分の現在地が東京だとして、登山という夢をかなえたいなら関東近郊のもっと身近な山に登るのもいいと思います。
本当に富士山登山という夢をかなえたいなら、東京から交通機関を使って富士山の麓に移動して、もっと綿密な登山計画が必要になってくるでしょうし、ずっと時間がかかります。
自分の現在と自分の夢との距離がわかっていないと夢をかなえることは難しいでしょう。
身支度は大事
大きすぎる夢は一旦保留にしてまずは日常の洗顔とか、こまごまとしたものを大事にしていきたいです。
きちんと洗顔し、お風呂に入り、歯磨きをする。
1日パジャマで過ごさない。出かけなくとも、起きたら服に着替える。
ビッグなミュージシャンでも、小説家でも、スポーツ選手でも、身支度はきちんと整えています。
身支度は大事です。
スモールステップ
身近な山に登るのも、立派な登山です。同じように身近なバイトなどしてみるのも立派な仕事です。
それでも本当にかなえたい夢なら、富士山登山のように綿密な計画が必要でしょう。まずはスモールステップで、ミュージシャンになりたいなら一日ワンフレーズでも良いからギターの練習をするとか、小説を書きたいなら文章力を上げるために、毎日一行日記をつけてみるとか、それこそブログから始めてみるのもいいかもしれません。