雑談

【雑談】「ご苦労様でした、小四郎」は三谷幸喜の労いの言葉である【鎌倉殿の13人】

こんにちは。カズゥです。

もう、昨年の話になってしまいましたが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が最終回を迎えました。

ラストの小池栄子演じる北条政子と小栗旬演じる北条義時の2人のやりとりの13分間はTV画面から目を離せませんでした。

最後の北条政子の、「ご苦労様でした、小四郎」というセリフには、3つの労いの言葉があるんじゃないかなあと感じました。

北条政子から北条義時へ

1つ目は当たり前ですが、北条政子から北条義時への労いの言葉です。義時のこれまでの苦労を労っての言葉です。

三谷幸喜から小栗旬へ

2つ目は大河ドラマという長丁場を立派に乗り越え、無事に主演を務めあげた小栗旬へ、小池栄子の口を通した三谷幸喜からの労いの言葉だと思います。

三谷幸喜から北条義時へ

3つ目は三谷幸喜から北条義時への労いの言葉だと思います。

北条義時は、約700年続く武家政権の礎を築いた割には、あまり有名ではなく、どちらかといえば、息子の北条泰時のほうが、御成敗式目で有名だったと思います。

かく言うわたしも、北条義時は、正直知らなかったです。

もともと、大河ドラマというのは、戦国時代を舞台にした作品は人気があるのですが、鎌倉時代はあまり人気がありません。

しかも義時は二代執権ですが 大体、二代というのは、 地味になりがちで不憫です。初代は初めてということで、歴史に名が必ず残りますし、三代もキリがいいのか二代より、なぜか歴史に名が残ります。

江戸幕府、初代将軍の家康と三代将軍の家光に挟まれた徳川秀忠とかも地味です。

二代目JSoul Brothersより、三代目JSoul Brothersのほうが活動期間が長いことからも明らかです。ルパンも三世ですしね。

そんな不憫でダークヒーロー的な、逆賊の汚名を着せられた損な役回りの義時に向けての「ご苦労様でした」という、三谷幸喜からの労いの言葉だと思います。

もし北条宗時が生きていたら

北条政子が、 泰時に一番似ているのはあなたよ、 と義時に言うんですよね。本当は義時が泰時と同じように人一倍やさしいことを政子は知っている。人一倍やさしいからこそ、自分が憎まれ役になって修羅の道を歩んだ。

もし、義時の兄の宗時が生きながらえていたら、宗時がダークヒーロー的な役割を負って、義時が泰時みたいに名執権と呼ばれた世界線があったりして、なんて妄想をしてしまいます。

ネタバレの大河も脚本や演出次第で衝撃を与えられる

当たり前ですが、 大河ドラマは壮大なネタバレと 呼ばれています。しかし、「鎌倉殿の13人」はあまり人気のない鎌倉時代の話で、なおかつ、あまり知られていない「北条義時」が主人公ということで、それほど、ネタバレを感じなかったように思います。

わたしもあえて、歴史の解説サイトや歴史の本を見ないで鎌倉時代の知識を頭に入れないようにしていました。

それもありつつ、やはり、オチを知っていたとしても脚本や演出の妙でこんなにも衝撃を世に与えることができるんだなと非常に感銘を受けました。

この作品のおかげで、鎌倉時代を題材にした作品の人気が上がりそうですし、また、北条義時の認知度も上がって再評価が進むと思うので、義時もあの世で三谷さんに感謝しているのではないでしょうか。

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