こんにちは。カズゥです。
日本では、タクシー業界の反対などによってライドシェアが解禁されません。それで、思い出したのが、わたしの田舎の洋服店です。
解禁されないライドシェア
日本では、タクシー業界の反対などによってライドシェアが解禁されません。一応、安全面での配慮という名目ですが、最近、個人タクシー運転手の上限年齢を80歳に引き上げることが検討されています。
それって安全ですか?w
高齢ドライバーに免許返納しろと言ったり、80歳までタクシー運転手はOKです、と言ったり、どっちやねんといった感じです。
田舎の老舗洋服店とチェーン衣料品店
その解禁されないライドシェアで思い出すのが、わたしの田舎の老舗洋服店です。
わたしの田舎で、リーズナブルな有名チェーン衣料品店の出店計画が持ち上がりました。当初の出店計画では、老舗洋服店の所在地と同じ街中に出店する予定でした。
ところが、競争を嫌う老舗洋服店の反対により、チェーン衣料品店は郊外の出店になってしまい、それは車じゃないと買いに行けない距離でした。
その後、老舗洋服店はどうなったでしょうか。なんと、チェーン衣料品店の街中の出店に反対した割に、後継者がいないということで、あっさり廃業してしまいました。
その結果、街中に年配の人向けの大きな洋服店が無くなったことにより、郊外のチェーン衣料品店に車やバスで行くしかなくなりました。みんな、特に年配の人たちは、不便になってしまったのです。
老舗洋服店もずいぶん勝手ですよねw
タクシーが無くて困る観光客
タクシー業界もライドシェアに反対している割には、後継者不足のためドライバー不足に陥り、外国人観光客が観光地への移動手段が無くて困っているそうです。
特にアルコールを飲みたくて居酒屋などに行きたくとも、そういった店は地方などでは遠方にあって、移動手段が無くて困るそうです。
競争はしたほうがいい
老舗洋服店とタクシー業界、競争が嫌なのはわかりますが、結局後継者不足に陥ってピンチになるくらいなら、お互いにサービスなどを高めあって魅力を養っていけば、後継者不足にならなかったかもしれず、長い目で見れば競争をしたほうが良かったはずです。
時代の流れでどうしても消えていくもの
時代の流れでどうしても消えていくものはあります。
例えば、無声映画の時代には「弁士」という職業がありました。それは音のない無声映画にナレーションをつけるものでした。しかし、音入りのトーキー映画が普及すると、次第に「弁士」の仕事は無くなっていくのでした。
もし、「弁士」たちが自分たちの仕事を失わないよう、トーキー映画の普及に圧力をかけ、つぶしていたら、その後の日本映画はどうなっていたでしょうか?
サブスクとコピーコントロールCD
また、音楽では違法コピーから脱却するための方法が、日本と海外では違いました。
海外では違法コピーのリスクを冒さずとも音楽が安価で聴けるよう、サブスクで音楽を聴くことを展開しました。
一方、日本では、音質を悪化させてまでも違法コピーをさせないCD、コピーコントロールCDを展開しました。いかにも既得権益を守る日本らしい選択です。しかし、音質を悪化させた結果、日本の音楽業界は壊滅的なダメージを受けました。今更、サブスクサービスを展開しようとしても、もはや海外のサブスクサービスには追いつけません。
既得権益を守る→壊滅する→先行する海外のサービスに席巻される→後追いの日本のサービスでは追いつけない
日本はこのパターンをいつも繰り返しています。
日本のタクシー業界もこのパターンを踏襲する気がします。
形を変えて生き残る
富士フィルムは、デジタルカメラとスマホの普及によってフィルム市場が縮小する中で、事業の多角化と転換に成功しています。特に、フィルムの乳剤技術を活用してケミカル(化粧品など)の分野に進出しています。対照的に、コダックはフィルム市場の急激な減少に対応できず、一度倒産して事業を縮小・再編成しました。
前述した「弁士」の多くは漫談師や講談師などの声を使った仕事へ移りました。
既得権益を守ると全部が不便に
時代の変化には逆らえないところがあると思うんですよね。一部の既得権益を守っていると結果的には全部が不便になるんですよね。
タクシー業界もライドシェアも競争をして、お互いの魅力を高めあっていけばいいと思うんですけどね。