こんにちは。カズゥです。
最近ベーシックインカムの記事をよく見かけます。わたしは財源など勉強不足ではありますが、個人的にはベーシックインカムは実現してほしいと思っています。
ベーシックインカムが労働意欲を阻害するのは誤解
こちらの池田信夫さんの記事がわかりやすかったです。なかでも、ベーシックインカムが労働意欲を阻害するのは誤解であるというところは目からウロコでした。
ベーシックインカムの財源は消費税で出せる 「直接給付」で最低所得を保障する改革(1/3)
BIは労働意欲を阻害するというのも誤解である。生活保護は働いて収入が増えると、その分だけ支給額が減らされるので、働かない「逆インセンティブ」が生じるが、BIは働いたら所得が増えるので逆インセンティブはない。
引用:JBpress
今のご時世だと、生活保護は、働くと逆に生活が苦しくなりそうです。ベーシックインカムは、働いても働かなくても支給されるので、さらに生活を楽にしようと働くモチベーションが生活保護より上がりそうです。
ベーシックインカムはうつ病の人が休める
個人的に、うつ病というのは体や心が完全にまいってしまわないよう、脳がいち早く行う強制シャットダウンだと思っています。つまり、脳が強制的に体や心を休ませているのではないかと思います。
「ヒューズ切れ」というのがあります。ショートして大きな電流が流れたときに、「ヒューズ」が自らを犠牲にして大事な部品や配線を守ります。
うつ病の人はせっかく仕事を休んで、休息をとれたとしても、いずれ病に克たなきゃいけないというプレッシャーがかかってしまいます。
こういうときに、ベーシックインカムで最低限の生活ができれば、別に病に打ち克つ必要もなくなり、思う存分、体と心を休めることができると思います。むしろ、うつ病になる人が少なくなるかもしれません。
ニートを家から追い出してもホームレスになるだけ
ベーシックインカムが実現すると、ニートはますます労働意欲が無くなるのではないかとの危惧がありますが、斎藤環著「中高年ひきこもり」によると、
日本の親が子との同居をやめて無理やり外に追い出せば、ひきこもりはなくなるでしょう。しかしその代わり、社会参加できない二〇〇万人以上もの人たちがホームレスになってしまうおそれがあります。
と、無理やり外に追い出したからといって労働意欲がわくわけでもなく、ホームレス化するのではないかとのことです。
わたし個人の考えとしては、ひきこもりを将来への不安や経済的貧困への不安で焦らせても現実逃避的思考が深くなり、かえってひきこもりをこじらせるだけのような気がします。このことは、喫煙者にヤニで汚れた肺の画像を見せて不安がらせても、その不安解消のためにかえって喫煙量が増えてしまう現象と似ている気がします。
J.K.ローリング
「ハリーポッター」シリーズの生みの親である、J.K.ローリングさんはシングルマザーで生活保護を受けながら、この世界的ベストセラーを執筆しました。
彼女は夫のDVや、うつ病を患い一時は自死も考えるほどの困難を抱えていました。しかし、子どものころから頭の中にあったファンタジーを貧困の中で書き上げます。
当時のイギリスの児童書は売れないという認識を打ち破り、『歴史上最も多くの報酬を得た作家』となります。
彼女の場合は生活保護でしたが、世の中にはせっかくの才能があっても、恵まれない境遇や致し方ない事情によりその才能を発揮できていない方が多くいるのではないかと思っています。そういう方々がベーシックインカムで安定した生活基盤を得ることにより、才能を発揮することができればいいのではないでしょうか。
J.K.ローリングさん、一人で生み出した「ハリーポッター」シリーズの経済効果は凄まじいと思います。なので、ベーシックインカムで救われた人のうち、一人か二人でも何かクリエイティブなものを創造することができたら、日本経済に貢献し、元が取れると思います。
困っている人の施策が悪い人に利用されてしまう
せっかく困っている人を助けるための施策も、制度の穴を突いて悪い人に利用されしまうことがあります。
最近だと、持続化給付金詐欺がありましたし、Go To Eatを予約後、1品のみ注文しポイントを稼ぐ「トリキの錬金術」などというものもありました。
本来、ピンポイントで困っている人を手厚く支援するのはいいことなのですが、悪い人に利用されることも事実です。
生活保護の不正受給などもあります。だったら全員に支給してしまうのもいいのではないかと思います。
日本人の特徴は少数派への不寛容
日本人の特徴として少数派への不寛容さがあります。
例えばですが、小中学校の男子トイレで大便をすると、なぜかいじめられます。翌日から、うんこマンのようなあだ名がつけられてしまいます。この現象は何なんでしょうか?狭い国土、感染症の恐怖からくるものでしょうか?
まあ、それはいいとして、男子トイレを全部大便器に変えてしまえば、誰が大便をしているかわからなくなり、このばかばかしい、いじめは無くなると思います。
また、うつの症状が出ていても、世間体やレッテル貼りを恐れてのことか、精神科医にかかっている人は以前よりはましになったとはいえ、まだまだ少ないようです。
小中学校の健康診断や、会社の健康診断時に身体面だけではなく、精神面も悩んでいる人限定ではなく、精神科医に全員が診察してもらって、精神科にかかるのは当たり前のことにしたほうが良いと思います。
もちろん、少数派への理解を得る努力を怠るべきではありませんが、いくら言ってもわからない人は、わからないのであります。
このように、少数派をつくらずに全員に支給されるベーシックインカムは日本人に向いていると思います。
竹中平蔵は嫌いでも、ベーシックインカムは嫌いにならないでください!