こんにちは。カズゥです。
惜しくも今年の8月にご逝去された、みなもと太郎先生の幕末を描いた漫画「風雲児たち」を、わたしは愛読しているのですが、読めば読むほど、幕末の日本と今の日本は似ている気がするんですよねー。
自民党はまるで江戸幕府
まず、最初に言っておきますが、わたしは選挙の時はほとんど自民党に投票していますし、どちらかといえば、自民支持者です。
そんなわたしでも、自民党は、与党でいる期間が長すぎると思いますw まるで、260年続いた江戸幕府みたいです。
自民党は与党でいる期間が長すぎて、政治団体というより、いろんな利権を守るための組織になってしまったという感じです。
手っ取り早く、日本を変えたいなら、やはり、自民党に代わる政党が必要だと自民支持者のわたしでも感じます。
しかし、政権交代が2度あっても日本は変わりませんでしたね。日本の場合、政権交代がうまく機能しませんでした。
政権奪取した元野党(民主党)は、せっかく手にした、与党の座を手放すまいと、かえって保守的になってしまい、国民に元与党との違いを見せなければいけなかったのに改革を怠りました。
再度、政権を取り返した元与党(自民党)は、今度は下野しないぞと、これまた、保守的になり、またまた改革を怠ります。
結果、日本の政権交代は、一番の票田である、高齢者に忖度した政策ばかりのシルバーデモクラシーに拍車をかけただけで、終わってしまいました。
また、江戸時代の諸藩は財政難でした。今の日本も、東京の一人勝ちで、地方はあまり豊かではありません。秋田県などは消滅の危機さえ、言われるほどです。
結局、江戸幕府を倒したといえるのは、密貿易でコッソリと儲けていた薩摩でしたw
議員はもはや世襲制
江戸時代の各藩の大名は世襲制でした。今の日本の議員には二世、三世が多く、議員を引退した親の地盤をそのまま受け継ぐことが多いので、もはや世襲制みたいなものです。
三代目は身上をつぶすなんて言います。もう、いっそのこと政治家の子、孫は選挙に立候補できないように、法律で禁止したほうが良いんじゃないでしょうかw
せっかく、叩き上げの菅さんが首相になったのに、気づくといつも通り、三世の岸田さんが首相です。
坂本龍馬など維新の志士たちが、欧米の政治家は家柄や血筋などの身分に関係なく、入れ札(投票制)によって決まることに感銘を受け、明治維新を起こしたのに、結局、現代日本では、世襲制に戻ってしまったようなものです。
今もいろんな差別がある
江戸時代は、いろんな身分差別がありました。では、今の日本では改善されたかというと全然ありますw
男女、正規非正規、高学歴低学歴、年齢差別などなど、日本はホントに江戸時代と比べて、進歩したんでしょうか?
尊王攘夷とネトウヨ
江戸時代には、尊王攘夷という思想が広まりました。尊王攘夷とは、君主を尊び、外敵を斥けようとする思想です。
今の日本で言えば、ネトウヨっぽいですね。違いは尊王攘夷思想の敵国は欧米でしたが、ネトウヨの仮想敵国は中国ですね。
先送り主義
幕末日本の大事件といえば、黒船来航なわけですが、ペリーを乗せた黒船は、浦賀に突然現れたわけではありません。
実はアメリカはオランダを通じて、来航を日本に予告していました。しかし、来航に対して幕府は、まったく準備をしていませんでした。
そうです。今も日本政府が得意な先送りってヤツですね。
いろんな問題が、先送りされて放置されています。少子高齢化問題、ひきこもりの高齢化と8050問題、高齢者の運転事故問題。
日本が特別な国は言い訳
先日、日本に対してのなかなか耳の痛い評価を見ました。
「日本が特別は言い訳」“スウェーデン出身”ボルボ日本法人社長が語る仕事観 | ページ 2 | bizSPA!フレッシュ
「日本では『日本は特別だ』という言い方をしますが、決してそうではないということを学びました。確かに一部で特別なものはある。でもこれは“変わらないための言い訳”として使っている場合が多いと思います」
日本は特別――。確かによく聞く言葉だ。島国だから。単一民族、単一言語だから。伝統を重んじる国民性だから。そうした文脈で「日本は特別だ」と語られることがある。
幕末日本でも、日の本は”神の国”で特別なのだみたいな、言い方していましたね。また、危機に陥っても、 ”神風”が何とかしてくれるみたいな思想もあります。
ビジネスの世界における“グローバル・スタンダード”は、日本のスタンダードにもなる。しかし変化を嫌う日本では「日本は特別」という言葉を拡大解釈して、グローバル・スタンダードを受け入れないことがある。
なんか、今も幕末もたいして変わっていない気がしますw
日本が鎖国するときは調子悪いとき
日本が鎖国というか、ガラパゴス化というか、そういう内にこもるときは国の調子が悪いときとも言えますし、それとも、国の調子が悪いと内にこもるようになって、結果、鎖国化、ガラパゴス化するのか、どちらが先か、それとも両方なのか、わかりませんが、日本は、人もひきこもりやすいですが、国自体もひきこもりやすいようです。
デイビット・エプスタイン著『RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる』
という本の脚注では、こんなことが書いてありました。
日本は世界に対して、非常に閉鎖的な時期と、非常にオープンな時期との間で揺れ動いてきた。クリエイティビティーを研究するディーン・キース・サイモントンが、日本のイノベーションの歴史について分析したところ、小説や詩作から陶器、医学まで、クリエイティビティーが爆発したのは、移民が大量に入ってきた時だった。
また、『銃・病原菌・鉄』などの著作で知られる、ジャレド・ダイアモンド氏もこう語っています。
「日本の人口減少は喜ぶべき」ジャレド・ダイアモンドUCLA教授が語る少子高齢化の克服法
その結果が、ノーベル賞の受賞者数でアメリカが世界を断トツにリードしていることに表れています。アメリカのノーベル賞受賞者は、人口比と不釣り合いなほどに移民が多い。彼らは科学的クリエイティビティが突出しているのです。
ところが日本は、人口比や科学研究・開発の投資比でいうと、スイスやフランス、スウェーデンよりもノーベル賞受賞者の数が少ない。日本で期待するほどイノベイティヴな結果が出てこないのは、移民への消極性と関係があるように思います。
日本復活には、”移民”の力が必要と外国の方々からは、そう見られているようです。日本では”移民”については、賛否両論ありますけどね。
日本のものと海外のものが、ぶつかるところにイノベーションが起きるとしたら、日本は海外のものを拒否したために、遅れてしまったのでしょう。
それは、何かといったら、やはり、DXとか、デジタル化なんでしょうね。
中国や韓国のデジタル化を、不正が多いからデジタル化しないと管理できないのだ、などと笑っているうちにデジタル化に遅れ、世界から取り残されてしまったのだと思います。
そりゃ、いまだにFAXを多用している国が世界に勝てるわけがないです。
これも、日本を牛耳っているのが、デジタル苦手、しがらみばかり、めんどくさがり、利権に集まってくる、という昭和脳の背広のオッサンばかりなのを変えない限り、日本は変わらないってことでしょうかね。
余談ですが、サッカー日本代表までガラパゴス化してしまいました。まだまだ、海外のサッカーから、学ぶべきところがあるはずで、本来はやはり、外国人監督のほうが良いと思うのです。
しかし、スポンサーの言うことを聞きやすい日本人監督のほうが良いということで、森保監督になってしまいました。
外国人監督が持ち込む、世界基準のサッカー理論のワクワク感が無くなってしまい、サッカー日本代表の人気が落ちこんでしまいました。
ラグビーや、ボクシング、相撲を見ているとわかる通り、日本では一度そのスポーツの人気が落ちてしまうと、その人気を取り戻すのがえらく大変です。
サッカー日本代表の人気を取り戻すのも前途多難でしょうね。
令和維新は起こるのか?
果たして、令和維新は起こるのでしょうか?
明治維新がなかなか一筋縄では行かなかったように、まだまだ時間がかかりそうです。
結局、日本という国は一回、どん底まで落ちないと変われない国なんですよね。ホントはその前に手を打つことができればいいんですけどね。
日本は、もう先進国から後進国へと落ちていることを多くの人が自覚しない限り、変わらなさそうです。
幕末日本でも、開国し、外国の文化を取り入れ、国を強くしていかなければならなかったのに、尊王攘夷思考の外国排除の抵抗勢力が強かったです。
この期に及んでも、日本スゴイのテレビ番組や、YouTubeの動画が多いです。しかも、その日本スゴイの内容が、日本はコンビニのおにぎりの包装紙の剥き方がスゴイ!とか言ってるんですからね。
海外の企業がイノベーションを起こしているときに、しょぼくて涙が出てきます。
大谷翔平選手所属のエンジェルスの、マッドン監督がスラムダンク名言Tシャツを着て話題になりました。その名言で締めたいと思います。
下手くその上級者への道のりは 己が下手さを知りて一歩目