こんにちは。カズゥです。
皆さんは、なんとなく頭の中で自分が考えた物語を創造(妄想?)することはありませんか?
いざ、その物語を小説にしようとしても普通はなかなかできることではありません。しかし、AIの進化によりその物語を具現化するハードルがぐっと下がりました。
AIの進化により、創作活動の可能性は大きく広がっています。特にClaude 3.5 SonnetのようなAIは、小説執筆において強力な創作パートナーとなり得ます。今回は、わたしが実践しているAIを活用した小説執筆方法をご紹介します。
このガイドでは、AIとの効果的な対話方法から具体的な執筆ワークフローまで、実践的なテクニックをお伝えしていきます。
今回の記事では、あくまでもAIを小説執筆チームスタッフとして使用して自分の小説を執筆します。一発でAIに長編小説を執筆してもらうわけではありませんので、それなりに執筆には時間がかかります。その辺はご了承ください。
ちなみにわたしもまだ執筆中です。
あと、ClaudeAIの有料プラン課金済み想定です。
執筆の準備フェーズ
わたしが使うAIは、ClaudeAIの3.5 sonnetです。Claude 3.7 Sonnetは言うことを聞かないことが多いのでおすすめしません。
AIを活用した小説執筆の第一歩は、2つのProjectの設定です。
この小説家Projectと編集者Projectを作成して小説を執筆する方法は、Kohya S.さんの以下のnoteを参考にさせていただきました。
ローカルLLMに小説を書いてもらう v2
Projectの作成方法
まず、画面右のサイドバーにある「Projects」から2つのProjectを作成します。
編集者Projectの設定
1.サイドバーの「Projects」を開く
2.右上の「Create Project」をクリック
3.設定項目の入力:
– What are you working on?: 「小説編集者」
– What are you trying to achieve?: 「小説のプロット構成、キャラクター設定、シーン展開のアドバイザーとして機能します。作品の論理性チェックや市場性の観点からの助言も行います。」
4.「Set project instructions」をクリックし、以下をコピペします:
あなたは熟練した編集者として以下の役割を担当してください:
– プロット構成の助言
– キャラクター設定の相談
– シーン展開のアイデア提案
– 作品の忖度なしの評価とアドバイス
– 作品の論理性チェック
– 市場性の観点からのアドバイス
– 箇条書きを作成する際は、スモールステップでユーザーと質疑応答しながら作成します
『箇条書きを作成する際は、スモールステップでユーザーと質疑応答しながら作成します』をなぜ入力するかというと、AIあるあるですが、チャットという割にAIは一度に書く量が多く、打ち合わせがしにくいからです。
小説家Projectの設定
1.同様に「Create Project」をクリック
2.設定項目の入力:
– What are you working on?: 「小説執筆」
– What are you trying to achieve?: 「箇条書きを基に、情景描写や会話文を含む具体的な小説文章を生成します。文体の一貫性を保ちながら、キャラクターの個性を表現します。」
3.「Set project instructions」をクリックし、以下をコピペします:
このprojectは、箇条書きを首尾一貫した小説に変換します。小説が魅力的で、うまく構成され、意図したトーンやスタイルを守っていることを確認します。提供された箇条書きから、魅力的で、読者にわかりやすい小説を作成することに重点を置いています。
プロセスは以下の通り: まず、冒頭の節を書き、「いかがですか?」ユーザーが承認したら、次の節を書き、「いかがですか?」承認されると、次の節を書き、再び「いかがですか?」このプロセスは、ユーザーがprojectに章の結びを書くように指示するまで続く。この指示を受けて、projectは章の結びを書き、章を完成させる。最後にユーザーの章を通しで書いてくださいとの指示により、章を通しで書きます。その際、文章量が多い場合は、複数回に分割して書きます。projectは親しみやすい口調でコミュニケーションし、プロセス全体を通してユーザーを励ます。
なぜ、節ごとに了解を取るのかというと、シーン全部を執筆してからの修正は複雑になるからです。節ごとの修正ならば比較的修正が容易だからです。
プロの小説家として、指定したシーンを執筆してください。指定したシーン以外は執筆しないでください。また、ハルシネーションしないでください。
文字数はシーンの末尾に(2,000文字)などと記載してあるので、指定した文字数の前後で書いてください。また、日本語でのマルチバイトのカウントでの文字数としてください。半角英数字としてのカウントだと指定文字数に至りません。
以下の指針を踏まえて執筆してください。
# 執筆の指針
文体:簡潔でリズミカル。重たいテーマなのでなるべく普段は明るいタッチ。下品ではない
書式:文頭に全角スペースを入れる。数字を漢数字にする、三点リーダーやダッシュ記号は2つ続ける、など、一般的な日本の原稿ルールを踏襲
描写:状況が明確にわかるように。過剰な比喩は不要。物理的に不可能な体勢やシチュエーションにならないように。特に指示がない限り、シーンの終わりは大袈裟な描写を避けて、たんたんと終わる。また、それなりの長さを持った小説なので、いちいちそのシーンを締めないで、次のシーンに続くように、描写してください。
これらの設定により、各Projectは明確な役割を持って執筆をサポートします。編集者Projectでは作品の構成や展開について相談し、小説家Projectでは実際の文章化を行います。
小説家Projectと編集者ProjectのProject knowledgeには、プロット、キャラクターシート、執筆完了分などのテキストファイルを追加しておきます。
この追加の仕方ですが、テキストファイルを追加したり、Googleドキュメントを直接追加したり、いろいろ方法はあります。
わたしの場合はGoogleドキュメントで執筆したものを、更新するたびにコピペしています。
プロットの作成
編集者Projectと小説家Projectの準備が整ったら、編集者Projectでプロットを作成していきます。プロットは段階的に細分化していく手法を用います。
プロット作成の3段階
プロットの作成方法及び、プロンプト文は浅里絋太さんの以下の記事を参考にさせていただきました。
長編小説執筆の準備 – 最新AI Claude 3で長編小説執筆支援【GPT-4を超えた⁉︎】(浅里絋太) – カクヨム
1.大まかなあらすじの作成
以下のような物語を考えています:
[物語の概要を箇条書きで記述]
この物語性や展開について、アドバイスをお願いします。
編集者とやり取りしながら、物語の大枠を固めていきます。
例:
12万字程度の長編小説で、ある惑星を舞台にしたホラー要素のあるSF小説で、カジュアルに楽しめるものにしたいです。以下の内容の作品を予定しています。ここから、その小説についての相談をしていきます。
作品内容
舞台:
忘れ去られた惑星「フォルゴッタ」
あらすじ:
深宇宙の辺境にある忘れ去られた惑星「フォルゴッタ」から帰還せず、失踪した先行隊のメンバーである恋人を探して、ジェイコブ・サリバンは救出調査団と共に向かう。その惑星ではカリスマ的なエリアス・カインが異文化の宇宙人類たちを纏め上げていた。ソフィアは見つかるが、エリアスの魅力にとりつかれていた。
2.三幕構成への分割
確定したあらすじを、物語の基本となる三幕構成に分割します:
– 第一幕:導入部(設定説明、問題提起)
– 第二幕:展開部(葛藤、障害との対峙)
– 第三幕:結末部(クライマックス、解決)
例:
第一幕:未知の世界への旅立ち(40,000字)
第二幕:謎と対立の深まり(40,000字)
第三幕:真実の顕現と決断(40,000字)
3.シーンの設定
各幕を約20シーンに分割します。この段階では各シーンの要点だけを記述し、詳細な箇条書きは実際の執筆直前に編集者Projectと相談しながら作成します。これにより、執筆の流れを止めることなく、各シーンに必要な展開を柔軟に検討できます。
完成したプロットの大枠は、テキストファイルとしてProject knowledgeに追加し、執筆時の指針として活用します。
例:
1-1. サルバトリアの夜:警備兵マイケルが丘の上の奇妙な男を目撃(1500字)
1-2. 翌日の騒動:食料を盗む若い男の出現と逮捕(1500字)
1-3. 監房での会話:看守たちが男にエリアス・カインと名付ける(1500字)
1-4. ジェイコブとマックス:木星近傍のワームホールへ向かう宇宙船ガリレオに乗船(2000字)
1-5. 回想:ソフィアとイーサンのサルバトリア行きの別れ(2000字)
1-6. 宇宙船内でのブリーフィング:サルバトリアの反乱軍の情報を受ける(2000字)
1-7. ワームホールへの接近:ジェイコブの幻覚体験(1500字)
1-8. ワームホール通過:緊張感溢れる瞬間(1500字)
1-9. マックスとスプライトの会話:ロキとサルバトリアについての情報収集(2000字)
1-10. トラピスト1f到着:新たな星系への到着の感動(1500字)
1-11. ロキへの接近:巨大な惑星ロキの姿(1500字)
1-12. ロキの建設中都市到着:荒涼とした風景と緊張感(2000字)
1-12.5. ロキの歴史を学ぶ:ロキの基本知識(2000文字)
1-13. スプライトのメンテナンス作業:ジェイコブとマックスの専門性の発揮(2000字)
1-14. エクソダス・フォースからの情報収集:ネオ・サルバトリアンの脅威の実態(2000字)
1-15. サルバトリア潜入計画の立案:リスクの高い作戦(2000字)
1-16. 攻撃部隊への参加:緊張感漂う出発準備(1500字)
1-17. サルバトリアへの着陸:未知の衛星への足跡(1500字)
1-18. 先行部隊からの情報:ソフィアらしき人物の目撃情報(2000字)
1-19. ハーベスターの警告:不気味な怪物の存在(2000字)
1-20. ハーベスター出現:恐怖の実体験(2000字)
キャラクターシートの作成
プロットの大枠が決まったら、登場人物たちの詳細な設定を編集者Projectと相談しながら作成していきます。
主要キャラクターの設定
主要キャラクターについては、以下のような項目を設定します:
キャラクター名:
年齢:
性別:
職業:
容姿的特徴:
性格:
生い立ち:
現在の状況:
物語における役割:
他のキャラクターとの関係:
一人称:
サブキャラクターの設定
脇を固めるサブキャラクターについては、より簡潔な設定で構いません:
キャラクター名:
年齢:
主人公との関係:
物語における役割:
特記事項:
例:
キャラクター名:ジェイコブ・サリバン
年齢: 32歳
性別: 男性
職業:キャラクター型AI情報端末「スプライト」の開発者
容姿的特徴:髭を生やしている、長身やせ型
性格: 分析的思考、冒険に対する情熱、頑固で、目的達成のために時に過激な手段を選ぶことも
物語における役割: キャラクター型AI情報端末「スプライト」の開発者、主人公で恋人を探す探検者
一人称:私
作成したキャラクターシートは、Project knowledgeに追加します。執筆中、キャラクターの言動に不自然さや矛盾が生じないよう、常に参照できる状態にしておきます。
とはいえ、AIはよく設定を忘れます。特に一人称や女性キャラクターなのに男言葉を使ったりなど。この対策については、後ほど小説家Projectでの執筆プロセスで説明します。
具体的な執筆ワークフロー
実際の執筆では、編集者Projectと小説家Projectを効果的に使い分けます。
シーンごとの執筆の流れ
1.編集者Projectでの箇条書き作成
シーン〇について相談させてください。
このシーンでは[シーンの要点]を描きたいと思います。スモールステップでひとつずつ質疑応答しながら作成しましょう。
ひとしきり、ディスカッションした後に「ここまでのディスカッションをもとにこのシーンの展開を箇条書きにまとめてください」と指示を出します。
そして提案された箇条書きを確認し、必要に応じて修正を依頼します。
具体的なアイデアがあれば、このシーンはこのような展開にしたいです、と指示を出しても良いですし、なかなか思いつかない場合は何か良いアイデアはありますか?と聞いても良いです。AIとディスカッションをしていると、展開のアイデアが浮かんでくることもあります。
なぜ、箇条書きにまとめるかというと、AIはそのシーンの執筆を依頼すると先のシーンまで執筆することがあったからです。
例えば、シーン1-1の執筆を依頼すると、AIはその先の1-2、1-3のエピソードまで書いてしまうんですよね。なので、そのシーンで起こる出来事を箇条書きでまとめるのです。
例:
シーン2-12. ネオ・サルバトリアン兵からの情報:エリアスへの不信感(2000字)の打ち合わせをします。
まず、前回のシーンから何カ月か経過したいと思います。エリアスの壮大な計画を聞かされた割には、計画が一つも進まないのをジェイコブとマックスは不審に思います。また、ネオ・サルバトリアン兵士からエリアスへの不満を聞きます。
これが一応の流れですが、何か良いアイデアはありますか?
ご提案ありがとうございます。シーン2-12の構想に対して、以下のようなアイデアを提案させていただきます:
時間経過の効果的な描写:
数カ月の経過を、サルバトリアの季節の変化や、基地の様子の変化を通じて描写することで、読者に自然な時間の流れを感じさせることができます。例えば、最初に見た青緑色の植物が、より濃い色に変化していたり、新しい建造物が基地に追加されているなどの描写が効果的でしょう。
ジェイコブとマックスの内なる葛藤:
二人の主人公が、エリアスの計画の進捗の遅さに疑問を感じつつも、同時にその技術の可能性に魅了されている様子を描くことで、キャラクターの深みを増すことができます。彼らの科学者としての好奇心と、倫理的な懸念の間で揺れ動く姿を描写すると良いでしょう。
ソフィアとの関係の変化:
時間の経過とともに、ソフィアとジェイコブの関係がどのように変化したかを示すことで、物語にさらなる緊張感を加えることができます。例えば、ソフィアがエリアスの影響をより強く受けるようになり、ジェイコブとの距離が広がっていく様子を描くなど。
ネオ・サルバトリアン兵士との会話の設定:
兵士たちとの会話シーンを、基地の隠れた場所や、任務中の休憩時間など、秘密めいた状況で設定することで、緊張感を高めることができます。
エリアスの二面性の示唆:
兵士たちの不満を通じて、エリアスの公の姿と、裏の顔の違いを暗示することができます。例えば、兵士たちが語るエリアスの冷酷な一面や、不可解な命令などを描写することで、読者の興味を引き立てることができるでしょう。
新たな謎の導入:
この時間経過の中で、新たな謎や問題が発生していることを示唆し、物語に新たな展開の種を蒔くことができます。例えば、ハーベスターの出現頻度の変化や、プレロキアンの遺跡で何か異変が起きているなどの情報を仕込むことができます。
これらのアイデアを組み合わせることで、物語の展開をより深みのあるものにできると考えます。いかがでしょうか?
では、ここまでの打ち合わせをもとにシーン2-12を箇条書きでまとめてください。
承知しました。シーン2-12の概要を以下のように箇条書きでまとめます:
1.時間経過の描写(数ヶ月後)
– サルバトリアの季節変化(植物の色の変化など)
– 基地の拡張工事の進行
2.ジェイコブとマックスの私的な会話
– プロジェクトの進捗の遅さへの疑問
– エリアスの行動の変化についての議論
3.エリアスの二面性の描写
– 公の場での自信に満ちた姿
– 廊下で聞こえる弱気な独り言
– 酒瓶を手に部屋に閉じこもるエリアスの姿
4.ネオ・サルバトリアン兵士との偶然の会話
– 兵士たちの不満を耳にする
– エリアスの不可解な命令や人員配置転換の噂
– エリアスの二面性に対する兵士たちの戸惑い
5.ジェイコブとマックスの内なる葛藤
– エリアスへの疑念とプロジェクトへの期待の狭間
– 二人の意見の相違が生じ始める
6.プロジェクト情報へのアクセス困難
– データや詳細情報が常に得られない状況
7.偶然の発見
– エリアスの謎めいた個人的メモを目にする
8.ソフィアとの関係の変化
– 会話の表面化
– エリアスとの時間が増えるソフィア
9.エリアスの弱気な姿を目撃するクライマックスシーン
– 深夜、酔ったエリアスが泣きながら呟く様子
10.ジェイコブとマックスの最終的な対話
– エリアスの二面性についての議論
– プロジェクトの真の目的への疑念
– 今後の行動方針についての話し合い
この構成で、エリアスの複雑な性格と周囲の状況の謎めいた雰囲気を描写しつつ、ジェイコブとマックスの葛藤を深め、次の展開への期待を高める内容となっています。
小説家Projectでの執筆プロセス
小説家Projectでは、以下のような手順で文章化を進めます:
箇条書きを基にした執筆依頼
以下の箇条書きを基に、シーン○-○の執筆をお願いします。文字数は○○〇文字程度で、節ごとに了解を取ってください:
[編集者Projectで作成した箇条書き]
例:
以下の箇条書きを基に、シーン2-12の執筆をお願いします。文字数は○○〇文字程度で、節ごとに了解を取ってください。
===
「2-12 不穏な予感:エリアスの変調と基地の真実」
1.導入部(屋上シーン)
* 満ロキの夜、屋上でのジェイコブの独白
* 基地の拡張工事を見下ろす
* マックスの登場
* 研究施設が増えない矛盾について二人で話し合う
2.整備班との会話シーン
* 廊下での偶然の出会い
* 戦闘でのプレロキアン技術の不可解な動作について
* 整備班からの「意味不明な指示」への不満
* プロジェクトの進展が見えない現状
3.食堂での酒場シーン
* エリアスの異常な酒量
* 「本当に、みんな分かってないんだ」という独白
* ソフィアの制止
* マックスの異変(ここで初めて表面化)
* エリアスを心配する様子が普段以上
* 酔ったエリアスの言葉に強く反応
* ジェイコブが違和感を覚える
4.エリアスを部屋まで運ぶシーン
* エリアスの弱々しい体重
* 「もう…時間が…」という意味深な言葉
* マックスの過剰な心配
* エリアスの様子を気にかけ過ぎる
* ジェイコブが親友の変化に気づく
* 個室での独り言「どうすれば…もう時間が…」
5.翌朝の研究室シーン
* 早朝から落ち着かないマックス
* 廊下を何度も行き来する様子
* ジェイコブの「君らしくない」という指摘
* マックスの戸惑い
* エリアスの影響力を実感するジェイコブ
節ごとの確認
小説家は一つの節を書き終えるごとに「いかがですか?」と確認を取ります。これにより、大きな方向性の修正が必要な場合、早い段階で対応できます。
例:
承知しました。それでは、シーン2-12の執筆を節ごとに進めていきます。最初に導入部(屋上シーン)から書き始めますね。
サルバトリアの空が、赤みを帯びた紫色に染まり始めていた。ジェイコブは基地の屋上に立ち、遠くに広がる風景を眺めていた。青緑色だった植物たちが、今では深い藍色に変化している。数か月前、エリアスから壮大な計画を聞かされた日から、季節が移り変わったのだ。
基地の周囲では拡張工事が進んでいた。新しい建造物が次々と姿を現し、基地の規模は日に日に大きくなっている。しかし、その目的ははっきりしない。研究設備は増えていないのだ。
ジェイコブは眉をひそめた。エリアスの計画は、一向に具体的な進展を見せない。壮大な構想を語っていたはずなのに、実際の動きは遅々として進まないように思える。この矛盾に、彼は言い知れぬ不安を感じていた。
「やあ、ジェイク」背後からマックスの声が聞こえた。「また物思いにふけっているのか?」
「ああ」ジェイコブは振り返り、苦笑いを浮かべた。「この数か月、何か変だと思わないか?」
マックスは隣に立ち、遠くを見つめた。「エリアスの計画のことか?確かに、進展がないのは気になる」
「そうなんだ」ジェイコブは深くため息をついた。「あれほど壮大な計画を語っていたのに、具体的な動きが全然見えない」
「でも、基地の拡張工事は着々と進んでいるぞ」マックスが指差す先には、新しい建造物が立ち並んでいた。
「それがより不思議なんだ」ジェイコブは眉をひそめた。「何のための拡張なんだ?研究設備は増えていないのに」
二人は黙って夕暮れを見つめた。ジェイコブの胸の内では、科学者としての好奇心と、人間としての直感的な不安が交錯していた。マックスも同じような思いを抱いているようだった。
導入部(屋上シーン)は以上になります。いかがでしょうか?もし問題なければ、次の整備班との会話シーンに進みたいと思います。
修正指示の方法
修正が必要な場合は、「>>」記号を使って該当箇所を特定します:
以下の部分を修正してください:
>>[修正したい文章]
[具体的な修正内容の指示]
例:
「どう思う?」翌朝、ジェイコブは早くから研究室でマックスと向かい合っていた。窓から差し込む赤い朝日が、二人の表情を不自然に染めている。
「正直、困惑するよ」マックスは慎重に言葉を選んだ。「昨夜のあの様子は、初めて見た」
「どちらにしても、おかしいよな」ジェイコブは低い声で続けた。「プロジェクトの進展はない。データにもアクセスできない。なのに基地は拡張され続けている」
「ソフィアは何か知っているのかな」マックスが言う。「昨夜のエリアスの様子を見ても、平然としていたように見えたけど」
ジェイコブは首を振った。「最近、彼女とまともに話せる機会さえない。いつもエリアスと一緒で…」
その時、研究室のドアが開き、ソフィアが入ってきた。「あら、二人とも早いのね」
ソフィアの表情には疲れが見えた。彼女は二人に軽く会釈すると、端末の置かれた自分のデスクに向かった。スクリーンには複雑な数式が並んでいる。
「ソフィア」ジェイコブが声をかける。「昨夜のエリアスの様子は…」
「心配しないで」ソフィアは振り返らずに答えた。「エリアスは大丈夫よ。プロジェクトのプレッシャーで、時々ああなることがあるの」
「プロジェクト?」マックスが食い下がる。「どんなプロジェクトだ?僕たちには何も知らされていないじゃないか」
ソフィアはわずかに体を硬くした。「…まだ話せないの。でも、すごく重要なことよ。人類の未来がかかっているの」
「ソフィア」ジェイコブは静かに、しかし強い口調で言った。「君は変わった。いや、この状況全てがおかしい」
その時、研究室のドアが開き、エリアスが入ってきた。彼の様子は、昨夜の弱々しい姿からは想像もつかないほど威厳に満ちていた。
「おはよう、みんな」エリアスは爽やかな声で言った。まるで昨夜の出来事など無かったかのように振る舞っている。「今日も素晴らしい朝だ」
ソフィアは素早く立ち上がり、エリアスの横に移動した。「体調は大丈夫?」
「ああ」エリアスは微笑んで頷いた。「昨夜は迷惑をかけたな。少し飲みすぎたようだ」
ジェイコブとマックスは言葉もなく、この急激な変化を見つめていた。エリアスは二人の方を向くと、さらに笑顔を深めた。
「実は、君たちに提案がある」エリアスが言った。「今夜、新しい実験施設の見学をしないか?プレロキアンの技術とスプライトを組み合わせた人類進化の研究施設だ。これまでの研究成果も見てもらいたい」
「人類進化の研究?」ジェイコブは眉を寄せた。「具体的にはどんな…」
「詳しくは施設で説明しよう」エリアスは答えた。「新しく建設した区画の地下にある。今まで見せられなかったのは、完成を待っていたからさ。もちろん、ソフィアにも来てもらう」
ジェイコブはマックスと目を合わせた。昨夜の弱気な姿といい、この突然の提案といい、エリアスの言動は不可解さを増すばかりだった。
「ソフィア」エリアスがソフィアの肩に手を置いた。「君からも説明してあげてくれないか?」
「ええ」ソフィアは嬉しそうに頷いた。「ジェイク、マックス、きっと驚くわ。私たちが目指していたものが、ようやく形になるの」
夜になり、エリアスから「体調不良で今日の見学は延期」との連絡が入った。
「気になるな」マックスがつぶやいた。「昨夜からの様子を見ていると、何か深刻な問題を抱えているのかもしれない」
「いつもの調子が戻るさ」ジェイコブは冷静に答えた。彼の視線は、エリアスの部屋に向かうソフィアの後ろ姿を追っていた。「それより、このプロジェクトの真相が気になる」
その夜遅く、研究室で作業を続けていたジェイコブは、マックスが何度も廊下を行き来するのを耳にした。普段は仕事に没頭する親友にしては、落ち着きのない様子だった。
「マックス」ジェイコブは呆れたように声をかけた。「もう休めよ」
「ああ…そうだな」マックスは少し考え込むように答えた。「なんだか気が散って。エリアスの様子が少し気になって」
「なあ、マックス」ジェイコブは親友の目をじっと見た。「君らしくないぞ。こんなに他人のことを気にするなんて」
マックスは言葉に詰まった。「そう、かな…」
ジェイコブは黙ってうなずいた。マックスの些細な変化に、エリアスの存在が周囲の人々に及ぼす不思議な影響力を感じずにはいられなかった。(1806字)
以上が、シーン2-12の全文になります。いかがでしょうか?もし問題なければ、次のシーンの執筆に進みたいと思います。
>> ジェイコブは黙ってうなずいた。マックスの些細な変化に、エリアスの存在が周囲の人々に及ぼす不思議な影響力を感じずにはいられなかった。
この最後の行は説明的な気がします。ここは、マックスの変化を怪訝に思うジェイコブの気持ちを書いた方がいいと思います。
承認の方法
各節の内容に問題がなければ「OKです」と返信することで、次の節の執筆に進みます。
わたしの場合は、節の文章に問題がなければ節ごとにGoogleドキュメントなどにコピペしています。
節ごとに了解を取るメリット
なぜ、節ごとに了解を取るのかというと、そのシーンまるまる全部執筆してもらってもいいのですが、それだと修正するのが大変だからです。
この節ごとの確認と修正のプロセスにより、大規模な書き直しを防ぎ、効率的な執筆が可能になります。
章全体の確認
すべての節が完成したら「コピペしたいので章を通しで書いてください。文章が長くなる場合は適度な長さに分割してください」と指示することで、章全体を通した文章を生成します。
とはいえ、前述した節ごとにGoogleドキュメントにコピペする方法が最適かなと思います。なぜかというと、節ごとの文章と通しの文章がたまに違うことがあるからです。
では、「編集者Projectによる評価とアドバイス」のパートを説明していきましょう。
編集者Projectによる評価とアドバイス
小説家Projectで執筆したシーンは、編集者Projectで評価を受けることで、より良い作品へとブラッシュアップできます。
評価の依頼方法
以下のシーンについて評価とアドバイスをお願いします:
[執筆済みのシーン]
リライトの依頼方法
先ほどの編集者からの評価とアドバイスを小説家Projectにコピペして、
と指示をしてリライトを行います。
また、このとき小説家Projectのチャットが長くなり、新しいチャットでリライトする場合は、まず、リライト前の原稿をコピペし、「以下はシーン〇-〇の原稿です。まず、記憶してください」と指示をします。
その後、編集者Projectからもらった評価とアドバイスをコピペし、「以下はシーン〇-〇の評価とアドバイスです。それに基づいてシーン〇-〇のリライトをお願いします」と指示をします。
節ごとに執筆するメリット
また、節ごとに執筆することにはメリットがあって、その節で何か疑問が生じた場合はその節を編集者Projectにコピペして相談することができます。そして、相談して得た回答を小説家Projectにコピペしてリライトをお願いします。
なので、ブラウザで小説家Projectと編集者Projectの2つのタブをあらかじめ開いておき、即コピペして相談、リライトできるようにしておくと便利です。
評価と修正のサイクルは、シーンの完成度が十分に高まるまで繰り返すことができますが、ある程度納得いく原稿が書けたら、そこで終わっても良いと思います。
次のシーンの執筆
一つのシーンが完成したら、また編集者Projectと相談して箇条書きをまとめ、次のシーンの執筆に進むのですが、その時は新しいチャットで始めます。
シーンごとにチャットを別にしたほうが、後で見返すときにわかりやすいからです。もっともチャットが長くなりやすいので、次のシーンの執筆は大体新しいチャットになりますが。
新しいシーンの執筆に取りかかるときは、
シーン○○の執筆に取りかかる前にProject knowledgeにある、前のシーン○○を読んで、要約をまとめてください
と指示をすると、AIが前のシーンを読んで内容を頭に入れてくれます。これで、シーンとシーンのつながりが良くなります。
これを施したうえで新しいシーンの箇条書きをコピペします。
AIとの効果的な対話方法
リライト防止のテクニック
AIは質問を受けると、「申し訳ありません。修正します」と言って、すぐに文章を書き直してしまう傾向があります。しかし、時には疑問の解答が欲しいだけで、文章の書き直しは必要ない場合があります。無駄にチャットが長くならないためのテクニックです。
そのような場合に「リライトせずにお答えください」というフレーズを使います:
シーンの相談時:
「リライトせずにお答えください。この展開は不自然に感じますが、いかが思われますか?」
アイデアを求める時:
「リライトせずにお答えください。この展開はありがちなので、他にどんな展開が考えられるか、3つほど考えてみてください」
確認を取る時:
「リライトせずにお答えください。爆発音が聞こえたと書いてありますが、何の爆発音ですか?」
これにより、AIに単なる質問であることを明確に伝え、不要な書き直しを防ぐことができます。
まとめ
AIを利用した小説執筆の最大の魅力は、自分一人だけの執筆ではなく、「編集者」と「小説家」のProjectを利用し、チームとして執筆できる点にあります。箇条書きでシーンの要点を整理し、小説家Projectで具体的な文章を執筆しながら、編集者Projectで構成やキャラクター設定を検証する。そうすることで、時間はかかりますが、着実に作品を完成へ導くことが可能です。もちろん、あなたのアイデアや修正は必要ですが。
さらに、リライト防止のフレーズや節ごとの確認システムといったちょっとした工夫を入れるだけで、AIが意図しない修正を加えるトラブルを減らせます。プロットやキャラクター情報をProject knowledgeに都度追加しておけば、長編執筆で生じやすい設定ミスも最小限に抑えられるでしょう。
ぜひ、自身の創作スタイルに合わせて調整しながら、AIをうまく取り入れた執筆を楽しんでみてください。