雑談

【雑談】既得権益という「関所」を廃止しないと日本は復活しない

こんにちは、カズゥです。

自民党の新しい総裁が石破茂さんに決まりました。

この政治の動きを見ながら、私は日本の未来について深く考えさせられました。

個人的な見解ですが、自民党のままでは日本の真の復活は難しいのではないかと感じています。しかし同時に、単純に野党が政権を奪取したとしても、状況が劇的に改善するとは思えないのです。

なぜそう考えるのか。その理由を、日本の歴史と現在の社会構造に潜む「関所」というキーワードを通じて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

関所:歴史から現代への類比

皆さんは「関所」をご存知でしょうか?

時代劇でよく見かける光景を思い出す方も多いのではないでしょうか。

歴史的に、関所は交通の要所に設置され、徴税や検閲を行う場所でした。この関所のシステムは、人や物資の流れを管理し、時には制限する役割を果たしていました。

実は、現代の日本にも、目に見えない形で「関所」が存在していると私は考えています。

それは「既得権益」という名の関所です。

この現代の関所は、かつての関所と同じように、社会の様々な領域で人々の自由な活動や新しい取り組みを制限し、既存の秩序を維持する役割を果たしているのです。

この考えを具体的に説明するために、魏徴Xさんが「X」に投稿した非常に興味深い内容を見てみましょう。彼のポストは、現代日本が直面している多くの問題を鋭く指摘しています。

 

日本
「医者不足だあああ」  ← 医療行為を緩和しない
「タクシー不足だあああ」← タクシー緩和しない
「教員不足だあああ」  ← 教員免許を緩和しない
「農業の担い手がああ」 ← 農業規制緩和しない

この投稿が示すように、医療、タクシー、教育、農業といった分野では、深刻な人手不足が叫ばれています。しかし、その解決策として最も効果的と思われる規制緩和が行われていないのです。

これは、まさに現代の「関所」が機能している証左ではないでしょうか。

既得権益:現代の関所

では、なぜ効果的な解決策が取られないのでしょうか?

その答えは、既得権益を守りたいという意図にあります。かつての関所が徴税や検閲を通じて特定の権力を維持したように、現代の「関所」も既存の利益構造を守ることに注力しているのです。

魏徴Xさんの投稿は続きます:

政府
「開業医の報酬増やそう」
「タクシーは80歳までOK+補助金」
「教員も70代までOK+補助金」
「農家にもっと補助金つけるぞ」
「絶対に利権は守る!!!!!!!!」

これらの対策は、一見問題に対処しているように見えますが、実際には根本的な解決にはなっていません。むしろ、既存の制度や利権を維持したまま、表面的な対処を施しているにすぎないのです。

関所の例で言えば、通行料を下げたり検閲を緩めたりして、より多くの人々が自由に通行できるようにするべきところを、逆に関所の運営を強化しているようなものです。本来なら、織田信長のように関所そのものを廃止する大胆な改革が必要なのかもしれません。

しかし、現実の政策は「斜め上」の方向に進んでいます。

なぜでしょうか?

それは、既得権益を守ることが最優先されているからです。関所を維持したまま、問題の本質に触れない対策を打ち出すことで、表面的には問題に対処しているように見せかけているのです。

このような状況では、真の意味での社会の発展や問題解決は望めません。むしろ、これらの「斜め上」の解決策は、長期的には社会の硬直化や停滞を招く可能性が高いのです。

政治改革の難しさ:与野党の壁

このような既得権益という「関所」を打破するためには、政治の力が必要不可欠です。しかし、現状の政治体制では、この問題を解決するのは極めて困難であると言わざるを得ません。

まず、自民党のままでは関所を壊すことはできないでしょう。長年政権を担ってきた自民党は、既存の利権構造と深く結びついています。そのため、抜本的な改革を行うことは、自らの基盤を揺るがすリスクを伴います。

では、野党に政権交代すれば解決するのでしょうか?

残念ながら、それも難しいと考えます。なぜなら、野党もこの関所を廃止することを明確に主張していないからです。

実際のところ、野党の主張は関所を廃止することではなく、その関所の権利を自分たちに移譲せよと言っているに等しいのです。つまり、既得権益が与党から野党に移るだけで、根本的な構造は変わらないのです。

さらに興味深いのは、自民党の政策が次第にリベラル政党のような性質を帯びてきていることです。これにより、野党は政策面での独自性を失いつつあります。このような状況下で、野党が政権交代を果たすためには、関所(既得権益)の打破を主張する以外に道はないのではないでしょうか。そうしなければ、与党に政策を奪われたリベラル政党には存在意義がなくなってしまうからです。

このように、与野党ともに既得権益という関所を維持したまま政治を行おうとしている現状では、日本社会全体の活力が失われていく恐れがあります。

それは、人体に例えるなら血行が悪くなっていくようなものです。一時的には問題なくとも、長期的には体の一部が壊死してしまうリスクがあるのです。

日本の変革:過去の教訓と未来への展望

歴史を振り返ると、日本が大きく変わる時というのは、主に二つのパターンがありました。

一つは黒船来航のような外圧によるもの、もう一つは織田信長のような強力な権力者が現れた時です。つまり、日本は自発的かつ緩やかな変革を苦手としてきた国だといえるでしょう。

残念ながら、日本はソフトランディングが得意ではありません。みんなで話し合って決定を下すという過程が、往々にして機能しないのです。むしろ、ハードランディングを経験し、ある程度の苦痛を伴わないと変化できない国なのかもしれません。

では、現在の日本が変わるためには何が必要なのでしょうか。

一つの可能性として、国連などの国際機関から深刻な注意喚起を受けることが挙げられます。外圧が変革のきっかけになるという過去の例に倣えば、これも一つの道筋かもしれません。

もう一つの可能性は、アルゼンチンのミレイ大統領のような型破りな指導者の出現です。既存の枠組みにとらわれない、大胆な改革を行う指導者が現れれば、日本社会に大きな変革をもたらす可能性があります。

しかし、これらのシナリオを待つだけでは不十分です。私たち一人一人が、この「関所」の存在を認識し、その弊害について考え、議論を重ねていくことが重要です。

政治家や政党に任せきりにするのではなく、市民社会からの圧力と変革への意志が、最終的には日本を動かす力になるのではないでしょうか。

既得権益という名の関所は、確かに強固で、一朝一夕には崩せないかもしれません。

しかし、それを認識し、少しずつでも変えていこうとする姿勢が、今の日本には必要不可欠なのです。

私たち一人一人が、この問題に向き合い、行動を起こすことから、真の変革は始まるのではないでしょうか。

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